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自室を簡易スタジオ化!初心者向けライティング機材とセッティング方法を解説

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写真や動画のクオリティーを上げたい時に重要になる要素「ライティング」。

初めて照明機材を揃えるときは、何を揃えてよいかわからないし、値段が高く場所もとるのではないかと悩みますよね?


今回は、現在ブロガー&動画配信者で、過去に撮影や立ち合いを業務で行っていた筆者が、初心者が揃えやすい照明機材を紹介します。

自分の部屋でセッティングしやすい実用的なアイテムなので、ぜひ参考にしてみてください。


この記事でわかること
  • 自宅でライティング環境を整え、撮影の品質をUPする方法
  • 狭い部屋でも設置や収納がしやすく、コスパのよい機材
  • プロも勧める初中級者向けLEDライト

ライティング機材の基礎知識

これからライティングを始めるにあたり、基本となる機材は以下のものです。

  • 照明(定常光ライト、ストロボなど)
  • 光を拡散させる機材・道具(ソフトボックス、アンブレラ、トレーシングペーパーなど)
  • 照明や光を拡散させる機材・道具を設置するスタンド
  • 撮影の補助をする道具(レフ板・カラーフィルターなど)

「照明」や「光を拡散させる機材」には種類があり、それぞれメリット・デメリットがあるので、目的に応じて使い分けが必要になります。

ベレー

各機材について、もう少し詳しくみていきましょう。


定常光ライト or ストロボ

定常光ライトとは、私たちが普段使用しているライトのように、常に発光して照らしている照明です。それに対し、ストロボは、瞬間的に発光して一瞬だけ照らすライトです。

ストロボのほかに、スピードライトやフラッシュと呼ばれるアイテムもあります。

それぞれ製作する会社により呼び名に違いがありますが、3つとも同じものを指します。

動画を撮影する際は、常に照らされている必要があるので、定常光ライト一択です。

また、写真の場合も、シャッターを切る前にリアルタイムで写り方を確認できる定常光ライトは、初心者にとって扱いやすいでしょう。

定常光ライトは、セッティングもコンセントを差してスイッチをONにするだけと簡単なので、気軽に扱えます。

ベレー

コスパよく使い回したいなら、動画・写真の両方に使える定常光ライトが便利です。


ソフトボックス or アンブレラ

照明を被写体に直接照らすと、光が硬く強すぎる場合が多いでしょう。

「影を濃く落としたい」または「白とびさせたい」など、演出としてあえて光を強く当てたいとき以外は、光を拡散させてソフトなライティングをするのが基本になります。


光を拡散させるには、ソフトボックスやトレーシングペーパーなどの、ディフューザーと呼ばれる道具を利用するのが一般的です。


そのほかに、アンブレラを使用してライトの光をバウンス(反射)させ、光を拡散して柔らかくする方法もあります。


ライトを被写体と逆向きに設置し、アンブレラに光を当て反射させて被写体を照らします。

アンブレラを利用すると光が柔らかく広がるため、照らす範囲を大きくできるのが特徴です。


一方ソフトボックスは、被写体の方向へ指向性を持たせて光を当て、被写体を引き立たせます

ソフトボックスは、よりカッコイイ・シャープなイメージの仕上がりになりますが、アンブレラより場所をとりコストがかかるというデメリットがあります。


初心者向けライティングの構成

まずは、ライティングの基本のかたち、3方向から照らす「三点照明」を見てみましょう。

メインの明かりとなるキーライト、キーライトでできた影を照らすフィルライト、被写体を後ろから照らして輪郭を際立たせるバックライトの3種類のライトをセッティングします。

ベレー

図ではキーライトを真横から照らしているように見えますが、太陽のように斜め上から照らすのが基本です。

そして今回筆者がおすすめする「初心者向けのライティング」は、以下の構成です。

「初心者が導入しやすい価格&コンパクトさ」で、アンブレラとレフ板を選びました。


キーライト:定常光のLEDライト

光を拡散させる機材:アンブレラ

フィルライト:レフ板

バックライト:なし


ベレー

複数のライトやライトスタンドを初めから揃えるのは大変なので、バックライトは後回しでOKです。


自室向け|コンパクトな初心者向け機材の紹介

ここからは、初心者向けおすすめの機材を紹介します。

ブログやYouTubeで紹介されている人気の商品をピックアップしました。

どれも筆者が実際に使用して、良かったなと感じているものです。


照明機材1|定常光LEDライト

Aputure製品などプロも使用している照明機材は、少しハードルが高いと感じる方におすすめなのは、Godoxのライトです。

  • 色温度 5600±300
  • 100%時光量4100LUX(4500ルーメン)@1m
  • 演色評価数:>95
  • 明るさ調整10%~100%
  • Bowens(ボーエンズ)マウントのアクセサリーに対応
  • サイズ: 23×24×14cm
  • 重量:約1.61kg

演色評価数とは、本来の色を再現できる度合を示す値で、100に近いほど自然光で照らした色合いに近い表現となります。

美術館などで推奨されている演色評価数は90~95以上です。Godox SL-60Wは演色評価数95以上なので、色合いの再現性は問題ないレベルでしょう。

ベレー

プロの方もこちらのライトを紹介しており、定評がある商品です。


全体的な感想

大きなスタジオなどで使用すると少しパワー不足を感じる可能性がありますが、自室で使用するには十分な明るさがあります。


動画撮影をする方は、ファンの音がどの程度か気になる方も多いのではないでしょうか。

感じ方は人それぞれだとは思いますが、筆者はあまり気にならないレベルでした。


程よいサイズのライトなので、ライトをスタンドにセットしたまま部屋に置きっぱなしにしても、あまり邪魔になりません。

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照明が必要な時に、コンセントを差し込んでボタンを押すだけですぐに撮影を開始できるので便利です。


バックパネルで操作

大きめのバックパネルが付いており、各種設定ができます。

色温度は変更できないので、ダイヤルで調整できるのは明るさのみです。

チャンネル・グループ設定のボタンもあります。

リモコンが付いているセット商品を購入した場合は、リモコンでも各種操作を行えます。

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筆者のはリモコンが付いていないモデルだったので、必要な方は購入時に同梱品を確認しましょう。


電源ケーブルについて

電源ケーブルのコネクターが3Pプラグになっているので、このままでは一般的なコンセントに差し込みできません

3P→2P変換アダプタが必要ですが、アダプタがセットとして同梱されているモデルとそうでないものがあるので、こちらもあらかじめ確認しましょう。


照明機材2|ライトスタンド

ライトを使用する際は、ライトスタンドも必要になります。

また、レフ板の設置やサブのライトに使用することがあるので、2つ持っておくと便利です。

  • 重量:660g
  • 耐荷重:8kg
  • 全伸高:192cm
  • 最低高:49cm

ライトの重量に対して、ライトスタンドの耐荷重が十分かチェックしましょう。

耐荷重が少ないと、簡単にライトがぐらついて倒れてしまいます。


照明機材3|アンブレラ

アンブレラは、ソフトボックスよりコンパクトでコスパがよいのはもちろん、セッティングも簡単です。

ホワイト・シルバー・トランスルーセント(透過タイプ)の3タイプがあります。


今回紹介するのは、ホワイトアンブレラです。

ホワイトアンブレラは、光を柔らかく拡散できるという特徴があります。

  • 36インチ(90cm) 
  • 45インチタイプもあり
  • 収納時サイズ:40cm
  • シャフト先端部の直径:8mm

非常に軽量コンパクトで、カバーもあるので持ち運びも楽々です。


Godox SL-60Wは、リフレクターの下部とライト本体にアンブレラを差し込む穴があいています。

アンブレラを開いて差し込むだけでOKの、超簡単セッティング。


36インチの小型モデルは少し小さいかなと心配しましたが、実際に使用してみたところ、小物撮影や上半身を照らす程度なら特に問題を感じたことはありません。


照明機材4|レフ板(フィルライト)

フィルライトとして照明機材をもう1セット追加してもよいですが、まずはレフ板を使用してみましょう。

小物撮影する際に使用する卓上向けと、人物や少し大きめのもの向け、2種類のレフ板を紹介します。

卓上向けの小型レフ板

  • 折りたたみサイズ:約420×297×4mm
  • 展開サイズ:約420×594×2mm
  • 重量:約380g
  • カラー:白・黒・銀
  • 材質:段ボール

ホームセンターなどで材料を購入して自作したこともありますが、手間がかかるうえそこまでお得にもなりませんでした。

サイズに問題なければ、既製品を購入した方が簡単な気がします。


スタンドに設置する大きめレフ板

  • 色:銀&白
  • サイズ:80cm(60cmもあり)

スチールフレームで、折り畳むと30cm程度になり、コンパクトに収納できます。

キャリングバッグも付いているので、持ち運びに便利です。


引っかけるホールが付いているので、ライトスタンドなどにぶら下げて使用できます。


ただし、ぶら下げているとレフ板の角度調整ができません

自在に調整したい場合は、こちらのような機材を利用しましょう。

  • 材質:アルミニウム合金
  • ブームアームの長さ:55~135cmまで調節可能
  • 360度回転可能
  • 折りたたみの長さ:55cm
  • 重量:0.5kg
  • 積載能力:2kg
  • レフ板専用クリップ、1/4ネジ付き

Godox SL-60Wのオプションパーツ

Godox SL-60Wには、オプションパーツが用意されているので、追加購入をすることで表現の幅が広がります。


今回は、バーンドア+ハニカムグリッド+カラーフィルターのセットを紹介します。


バーンドアとハニカムグリッド


バーンドアとは

上下左右についている羽を開閉することで、光の広がり方や角度をコントロールする道具です。

一般的な4枚タイプのほか、より細やかな調整ができる8枚タイプなどもあります。


ハニカムグリッドとは

ハチの巣のような6角形の形状から名付けられた、柔らかく直線的な光を作るために取り付ける道具。

周囲に光の影響を与えず、領域を絞って光をコントロールしやすくなります。


カラーフィルター

カラーフィルターをライトにセットして背景や被写体に当てることで、さまざまな色の光の演出ができます。

アーティスティックな雰囲気作りに役立つでしょう。


まとめ

自分の部屋で撮影する際に扱いやすい、初心者向けのライティング機材を紹介しました。


ブロガーや動画配信者、ネットオークションで販売をしたい方などにとって、ライティングは撮影のクオリティーを上げる重要な要素です。


さまざまなライティング機材を試して、お気に入りのスタイルを見つけてみてくださいね。

著者プロフィール
ベレー

Webライター&ブロガー&VTuberとして活動中の40代。ひとりで気楽にリフレッシュするアウトドア系のブログ「ひとリフレッシュ」https://beret-blog.com/を運営しています。自衛隊⇒DTPオペレーター⇒CG・動画編集者⇒現在フリーランス挑戦中。

Twitter:@yb_contents